中古ゲームソフトの危機⇒人類の足跡が失われる危機

こんな文章をここに投下してみました*1

ゲームソフトが「映画の著作物」に相当するかなど、頒布権の適用について争われていた当時(2000年代初頭頃)、(新品ソフトが入手不能の)旧作がプレイ不可能になることに危機意識を持って、頒布権適用に反対してARTS(テレビゲームソフトウェア流通協会)を支援するユーザーが多かったのだが...

10年近く前の話なので、ユーザーの世代交代による変化か、喉元過ぎれば熱さを忘れるなのか...
「映画の著作物」、「頒布権の消尽」といっても、今日の多くのユーザーには分からないのかも知れない...

当時を知る私としては、今日、中古流通の制限や否定を主張するユーザーが増加している状況を、またその結果として、旧作が入手・プレイ不可能となる危機を招きかねないことを憂う...
この危機は、コンピュータゲームの分野においてはアレクサンドリア図書館の悲劇に匹敵する、しかも、真綿で首を絞めるように分かり難い形で進行する危機。文化の蓄積という人類の足跡が失われる危機なのだ。


(※2011.05.08にカテゴリを「雑記」から「守り人会」に変更)

*1:実際にはこっちのブログへの投稿の方が一瞬先